ちょっとだけ更新・その2
2008/11/18
先日の創形美術学校特別授業・イラストレーション講座に続いて、シルクスクリーン講座の様子をアップしました。指導は小山愛人先生です。
この講座は、自分のデザインしたオリジナルTシャツを制作しながら、シルクスクリーンの手法を体験するというものです。何よりも、自分の刷ったTシャツをその日のうちに持ち帰られるという事で人気が高く、今回も最初に定員に達しました。
事前に考えて来た下絵の版下への転写から、暗室での感光・製版作業、そして刷りと、複雑な工程を一つずつ確実にこなしていかなければ、思った結果は得られません。最大3版(3色)での刷りですから、刷る位置をあわせることや色の重ねなど、なかなか理解できなくて、何度も先生に質問している学生もいましたが、定刻を1時間弱遅れて全員の作品が完成。最後に記録写真を撮りました。
版画とは不思議なもので、いったん版という自分の思いどおりになりにくいメディアを通す事で、かえって鉛筆や絵具を筆を使って塗る事では表せない、作品としての完成度が出て来たりします。でも、やっぱり最終的には描く力がものを言います。そういった意味で、写実的なデッサンの苦手な学生も含めて、参加者全員の作品が、それぞれ様になっている様子をみて、なかなか頼もしく感じました。
弱点や苦手な分野は誰にでもあります。そこを克服しようとする努力は当然大切ですが、最終的には自分の得意分野で勝負しなければ勝ち目はありません。今回の特別授業に限らず、いろんな体験をしながら、自分の適性を確かめ、自分にとって最善な進路を見つけ出す。そういった事も我々の大きな役目なのでしょう。
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