履修不足問題余波

2018年1月3日

全国的な広がりを見せている高等学校における履修不足問題ですが、アトリエ新松戸の学生にも影響が出てきています。近隣のとある私学では、不足する単位を補うために卒業を控えた3年生を対象に冬休み中に補修を行うそうです。昨日、その私学から夜間部に通っている学生から、その日程がうちの冬期講習会と一部かぶるかもしれないとの報告をうけました。
本来学ぶべきものを学んでいなかったわけですから、補修は致し方ないのかなとも思います。ただ、美大をめざす受験生にしてみれば、入試前のこの時期に実技の勉強ができないというのは、かなり辛く、焦ってしまう状況でしょう。しかし、こうなってしまった以上は腹をくくって、自助努力で乗り越えて欲しいと思います。僕たちも極力柔軟に対応していこうと思います。
今回の事件を受けて、センター試験を6教科必修にするという案も出てきているようです。高等教育の本来的な意義で考えれば、当然のことだと思います。以前も書きましたが(センター試験)、やはり頭と体の柔らかいうちに、それなりの負荷をかけていかなければ、伸びるものも伸びなくなると思うのです。
今回の問題は、教える側が、どのような人材育成を目指すのか、高邁な理想を語れなくなっているところからスタートしたような気がしています。僕たちの出来ることはごく限られているかもしれませんが、多少、大げさになっても理想を語っていける予備校でありたいと思います。
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