OLYMPUSよ、どこへ行く
2011/11/08
連日、報道されているオリンパスの不透明な買収に関わる問題。英国人の元社長の解任で話は収まらず、ここにきて1990年代から続く損失先送りの為の粉飾決算の可能性が浮上し、歴代経営陣の責任問題にまで発展してきています。株価の下落を見ると、まさに企業としての存亡の危機に瀕しているといっても過言ではないのでしょう。
実は、僕は学生時代からずっとカメラはOLYMPUSオンリーです。フラッグシップ機であるフィルムのOM一桁シリーズやデジタルのE一桁シリーズには手が届きませんでしたが、OM10や40、2000、μシリーズ、E300、ズイコーレンズと、それなりに貢いできました。なので、マニアとまではいきませんが、ファンの一人だと自負しています。
OLYMPUSのカメラの良いところは、ニコンやキャノンの一眼のような機械としての存在感を前面に出したデザインではなく、使う人の手にすっぽり入る、コンパクトでハンドリングのよいボディーです。多分、フィルムのPENシリーズの伝統が色濃いのでしょう。近年、同じ思想でデザインされた他社のプロダクトも多くなってきましたが、それでも一日の長があると思っています。
20年以上にわたる粉飾決算が事実であれば、市場の信頼を回復するのは並大抵なことではないでしょう。しかし、全世界的に見ても、医療用光学機器では他の追随を許さないナンバーワン企業です。また、クラフトマンシップに裏打ちされたカメラ事業も十分に競争力を持っているはずです。なんとか、膿を出し切って、復活してほしいと思います。
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