上本郷三匹獅子舞

2018年1月2日

2011/10/10
上本郷の風早神社と明治神社には「三匹獅子舞」というお祭りが伝承されています。松戸地区では他にも和名ケ谷や大橋でも行われているようです。10月9日はその祭礼日でした。5年ほど前に夫婦でたまたま観てから奥さんがすっかりファンになり、毎年足を運んでいます。
マイナーなお祭りではありますが、それでも市の無形文化財に指定されていることもあり、我々が到着した夜10時頃には、明治神社の境内には地元の方を中心に多くの観客が集まっていました。
獅子舞といっても、お正月のテレビ番組で出てくるような、定番の赤いかぶり物のそれとは全く違い、東南アジア起源かと思われる獅子の頭をかぶった3人の舞子が、お囃子にせき立てられるように、まさに体力の限り舞い続けます。しかも観客席の一番前には世話人らしき初老の男性が陣取っていて、「もっと飛べ!」とか「太鼓の音が弱い!」などと厳しい注文を観客と一緒に出していました。
熱演は深夜に及び、最後の舞が終わったのは日付を越えて10日になっていました。舞い終えた舞子達は、他の若衆に抱きかかえられるように控え室に運ばれていかれました。舞としての上手下手はあるかもしれませんが、体力の限界に挑むような舞には訴えるものがあり、何とも清々しい気持ちになれました。
この獅子舞、お祭りとは言っても、観光客向けのエンターテイメントというよりは、舞子役の地元の若衆のイニシエーション(通過儀礼)の色彩を色濃く残しているようです。だからこそ心打たれるのでしょう。もう少し色々な人に知ってもらいたいイベントです。公式ホームページはこちら→上本郷の獅子舞
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日記

Posted by hideta