鉛筆

2018年1月2日

2008/12/26
前回のエントリーに続いて、道具の話「鉛筆編」
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アトリエではデッサン用の鉛筆として三菱鉛筆のUNIを勧めています。芯が折れにくく、描き味も滑らかで色味がきれいなのが特徴で、アトリエで最初に購入する画材セットにも4Bから2Hまで各1本ずつ、8本が入っています。上の写真には、もう一つのお勧めであるステッドラーも入っています。
ただ、定価で一本90円というのは100円均一になれた目には、とても高く写るようで、ダイソーなどで安いものを買ってきたり、そうでなくても、とりあえず自宅にあったものをかき集めて使っている生徒もいます。今日もデッサンの授業中にジャリジャリとおかしな音を立てて描いている生徒がいました。不審に思い、画用紙の表面を触ってみると細かな粒子を感じます。どうやら芯の中の粘土質の部分が表面に付着しているようでした。多分、黒煙と粘土の粒子が均一でなく練りも甘いのが原因だと思われます。これでは繊細な色調やタッチを表現する事は出来ません。
ある程度本格的に勉強してくればわかるのですが、絵具や筆、鉛筆はいわば手や指の延長として、直接支持体である紙やキャンバスに形や色を残す道具です。ここで品質の悪いものを使っていると、思いどおりの結果は残せません。生徒達には、「サッカーの試合するのにスリッパでグラウンドに行く奴が入るか?」と説明して、道具の大切さを訴えています。
何でもかんでも高いものを使えば良いという訳ではありません。しかし、道具に関しては「良いものを丁寧に長く使う」のが上達への近道です。せっかく講習を受講しているので、その辺りも伝えていければと思います。
ちなみに、三菱鉛筆とはいわゆる三菱グループとはまったく関係のない会社だそうです。僕も最近知りました。三菱鉛筆株式会社のホームページ<会社沿革
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