ポスターカラー

2018年1月2日

2008/12/24
昨日から始まった中学生対象の実技講習会。2日目の今日は、水彩絵具を使って静物モチーフを描きました。最初にダビンチの画集と印象派の画家達の画集を見せ、影の部分をよく観察して、色々な色をみつけてみようと動機づけして始めました。
レギュラークラスの生徒達は、アクリルや透明水彩を使ってもう何枚も水彩画を描いているので、自分なりの描き方みたいなものを持っているのですが、この冬から始めた生徒達は、何とも心細げに画面に向かっています。
日頃は道具について、一定水準以上のものを揃えてもらうようにしているのですが、カリキュラムの関係上、講習中、1回しか水彩を描かない生徒に、セットで5千円以上する絵具とパレット、水彩筆を買わせるのは少々気が引けます。そこで日頃学校で使っているものを持って来てもらったのですが、それがポスターカラーでした。
ポスターカラーは、明るい、はっきりとした色味で、それこそポスターなんかを描くのには良い素材なのですが、モチーフを写生するには向いていません。特に生徒達が持って来たような12色セットくらいだと暗い色味が作れないので、陰影や微妙な質感表現を行うのはほとんど不可能です。
聞くと学校の美術の授業で、写生などはまったくやらないとの事。途中からアトリエの透明水彩を貸し出したのですが、どうせなら「絵具体験!」みたいな感じで最初から貸してあげればよかったと、反省しました。次回からはもう少し工夫しなければ…
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アトリエで使っている透明水彩とアクリル絵具。プロの人も使う絵具です。
やっぱり道具がよくないと楽しくないからな~
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