こんなモチーフ描いています

2018年1月3日

僕の担当する絵画教室のうち、火曜と木曜のクラスは毎回共通のモチーフ
をだいたい10回(2ヶ月半)かけて制作している。回を重ねるにつれ、
皆さんの技術や理解度が高まってきたこともあり、昨年暮れあたりから自
由度の高い課題をやってもらうようになった。
静物のモチーフを組むのだが、そのまま描いてもなかなか絵になりにくい
ようなセッティングにしている。生徒さん自身が画面上で配置を置き替え
たり、風景や人物と組み合わせたりして、目の前にあるモチーフを写して
終わりではなく、その人にしか描けない絵を目指している。
9月からは、傘立て付き木製ポールスタンドと紙袋、シャツを組み合わせ
たモチーフ。前回の東南アジア風のセットから一転して、生活の断片を思
い起こさせるような構成要素を選んだ。中心になる個性の強いモチーフが
無い分だけ、描き手の積極性が問われる。
初日はエスキース。「見切り発車でじゃなくて、最初の方向決めをしっか
りしましょう」と声をかける。中には、いろんな方向からスケッチをした
り、写真を撮ったりして生徒さんも。そうしながら、いろんなイメージが
わいてきているのだろう。描き方を習うよりも表現を楽しんでほしい。
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自分で組んだモチーフながら「ついてきてくれるか?」と正直不安になる
ことも。何事にも積極的な生徒さんに助けられています。