鈴木友昌氏・講演会1

2018年1月3日

アトリエOBで、現在ロンドンで活躍中のアーティスト「鈴木友昌氏」を
迎えて、講演会を行った。冬期講習会受講生にあわせて、美術をはじめた
きっかけから現在に至るまでを、これまでの作品や現在進行中のプロジェ
クトをスライドで紹介しながら、僕との対談形式で進めていった。
美術をはじめたのは、高校時代。当時、いわゆる工業デザインブームがお
こっていた。自分でも何かつくってみたいと思った彼は、3年生の時、予
備校の立体デザインクラスに入り、受験するも残念ながら不合格となり、
浪人することになった。当時の美大は、2浪、3浪当たり前だった。
平面構成が苦手で、デッサンも荒々しいタッチでデザイン向きではないと
友人に指摘されたこともあり、1浪の夏過ぎに彫刻科に専攻を変えた。担
当の講師からは「(準備期間が短すぎるので)今年は無理だろう」と言わ
れるが、造形大と芸大を受験。造形大に合格、進学することになった。
大学では塑像による具象表現を学んだ。基礎力をつけておけば、食いはぐ
れないだろうと考えたからだと言う。卒業後研究科に進んだが、世の中は
バブル崩壊で急に不景気に。アルバイト先からも解雇されたことがきっか
けになり、アルバイトで稼いだお金を元手に単身、ロンドンに向かった。
鈴木友昌氏・講演会2につづく
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(左)鈴木友昌氏、(右)岩崎-<僕>。興味深いお話で、僕自身、つい
つい引き込まれていきました。