説明責任と優先順位

2018年1月3日

夏期講習会も半ば。連日の暑さも手伝って体調を崩す学生もチラホラ見受
けられる。体が資本。まずは食生活を充実させ、十分睡眠をとることが大
切だ。また、どのような理由であれ遅刻、欠席をする時は事前に連絡を入
れること。これは最低限のマナーとして守るように指導している。
しかし、欠席や遅刻の連絡を受けたとき、理由を尋ねると「ちょっと用事
が…」と言葉を濁す学生がいる。受験生とはいえ、家族や高校のクラス、
部活動と様々なグループに所属している以上、予定がかち合うこともある
だろう。しかし、体は一つ。何かしら優先順位をつける必要がある。
当然自分で順位をつけていくのだが、その結果について相手にちゃんと説
明しなければならない。その辺りのことで行き違いが起きると、信頼関係
は成り立たない。人間関係がギクシャクすると、上手くいくはずのものも
いかなくなる。その辺りのことが彼らには、まだ分からないのだろう。
相手の立場に立って、自分の立場を分かってもらえるように説明する。こ
れはコミュニケーションの基本だ。作品作りやデザインの仕事に通じるも
のがあるはず。説明責任を果たす。そんな当たり前のことに、意外と制作
者としての自覚のを促す何かが隠れているのかもしれない。