最初の課題
昨日の開校式に続いて、今日から実技の授業がはじまった。以前の記事に
も書いたが、今は石膏デッサンを繰り返し訓練すれば良いという時代では
ない。特に、浪人生対象の昼間部では、しっかりと時間が取れるのでいろ
いろと趣向を凝らしたカリキュラムが待っている。
油画科では、アトリエの壁面に木炭紙を張りつめ「木炭による落描き」と
いう設定で共同制作。主任のI先生の発案だ。高さは2メートル以上、幅
も10メートルはあろうかという画面を作り、学生が思い思いのイメージ
を描き込んでいく。これが面白い。あっという間に画面が埋め尽くされた。
その後、イメージの重なりによって真っ黒になった画面をさらに真っ黒に
塗りつぶし、第2回戦の始まり。今度は一人一人に場所を振り分け、パン
や練りゴムを使って白く抜きながら新しい絵を描いていく。モチーフはお
気に入りの動物だったりキャラクターだったり色々。そこが又面白い。
たった一日の作業だけれども、大きな画面には複雑で美しい線やトーンが
いっぱい残されていた。夜間部はその絵を横目に静物デッサン。基本的な
モチーフで形体と空間をとらえる訓練。とはいえ、いつもとは違ったアト
リエの雰囲気に一種崇高な感じも受けていたようだ。
授業の様子はこちらのブログで公開しています。
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