秋入学

2018年1月2日

2012/01/21
東大が学部入学を5年後を目処に秋に全面的に移行たいとの考えを表明しました。さらに、他の大学とも協調して留学生確保など国際競争力を高めていけるシステムの構築を目指す考えだそうです。これを機に、入試時期も7〜8月にずらすのが良いのではないかと思います。
少し前までは、大学入試があるので3年生の3学期の授業が成り立たないと、高校の教員から不満が漏れていましたが、ここ数年は夏休みから大学訪問やAO入試のための授業参加などで、文化祭など重要な高校の行事を欠席する生徒も増えています。この状況は、なんだか、本末転倒な気がしていました。
また、推薦、AO試験の普及した現在でも、ある程度のクオリティーを持った大学では、2〜3月の一般入試が入学者選抜のコアであるのは変わりません。高校までの美術の授業とは全く次元の異なる資質を必要とされる入試問題を課す芸大、美大の進学を目指す学生を対象とした受験屋さんとしては、高校の授業と同時進行での実技指導はかなりの困難がともないます。ちゃんと卒業してから一定期間専門教育ができれば、教室運営の点からも助かります。
当然、卒業生を受け入れる企業側の通年採用など、セットにして考えなければならないですが、現在の形式主義的な受験システムを壊して、大学側としては本当に力の有る学生を取る、送り出す側としては今まで以上に専門性を備えた学生を育てる機会になればと思います。
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