センター試験
昔「共通一次」と呼ばれていた、現「センター試験」。最近になって受験
科目数を増やした大学もあるようだが、「5教科7科目全員必修」だった
僕ら世代にとっては「こんなに受験科目が少なくていいの?」と感じる。
特に私学には「なんで?」という設定をしているところもある。
多摩美術大学のいくつかの学科は、センター試験を利用している。「国語」
は必修科目なのだが、採点対象は現代文のみ。試験会場で他の受験生が古
文や漢文に四苦八苦しているときに、当該受験生は何度も現代文の分野の
み見返す事が出来る。しかも、試験時間は他の受験生と同じ2時間だ。
せっかくセンター試験に参加するのなら、全範囲を採点対象にしてよいと
思う。例えば絵巻物などを鑑賞、理解する上で古文漢文が必要ないのだろ
うか?疑問が残る。英語にしても然り。国立大学のほとんどが課している
リスニングは受験しなくてよいという。これも受験生の負担軽減なのか?
大学全入時代を目の前に各大学、学生確保に躍起になっている。入試科目
の簡略化もその流れの中にある。しかし、それも過ぎれば「自ら学ぶ姿勢」
の確立していない学生が、キャンパスにあふれる事になりはしないか?も
う少しハードルを高くしてほしいと思う、今日このごろだ。
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