中学生クラス2学期スタート

2018年1月3日

総合受験科の土日コースは、この日が2学期初日になる。中学生クラスは
自由制作展には出品しないので通常授業。土曜日は在籍の3年生2名に加
え、新人の3年生2名、1年生1名、計5名でのスタートだ。このうち新
人の3年生2名は進学目的。緊張した面持ちで最初の授業に臨んでいた。
中学生クラスの導入では毎回、道具の使い方を説明したあと、リンゴのス
ケッチを行う。描いている途中では、あまり説明や指導はせず「とにかく
そっくりに描いてごらん」と差し向ける。さすがに2時間くらい描いてい
ると飽きるようだが、それでも「まだまだ」と粘らせる。
さすがに煮詰まった頃合いをみて講評会。「リンゴの花びらの枚数って何
枚か知っている?」から始めて、会話形式でリンゴが回転体ではないこと、
なぜいびつな形になるのかなど簡単に説明する。最後のまとめは「描くっ
ていうことは、その対象を知るっていうことなんだよ!」と。
「絵を描くのが好き!」とアトリエの門をくぐる子達には、観察すること
への動機付けにはなっているようだ。話しはじめには「この先生、何言っ
てるんだろう?」と、いぶかしげだが、終わる頃にはとりあえず納得した
表情になる。発見するのは彼ら自身。きっかけ作りが僕らの仕事。
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日頃見慣れたリンゴでも、モチーフとして観察すれば新たな発見があるは
ずです。この日、レギュラーの3年生はコラグラフの版作りを、1年生は
新人の3年生と同じくリンゴを描きました。美術高校受験クラスは午後も
授業で、3種類の鉛筆(4B,2B,HB)を使って、それぞれに7段階
のグラデーションを作りました。