無料デッサン教室
中学生と高校生を対象にした「無料デッサン教室」を開催した。僕は中学
生のモチーフを担当。テーマは「あり得ないアメリカ人の朝食」。ケロッ
グの初期のキャラクターを復刻したマグカップとボールを中心に、アヒル
の計量カップなどをちりばめ、出来るだけカラフルなものにした。
さてこのモチーフから何を感じるか?最初は「モチーフが多すぎて描きき
れないか?」と危惧したが、モチーフが多い分、かえって手数が入ったよ
うだ。「何かを教える」というよりも、絵を描く楽しさやについて、中学
生なりに考えてもらいたかったので、その意味ではまずは成功だったろう。
講評会では上手く描けたかどうかよりも、なぜ絵を描くかという点を強調
した。一人ひとりに「このモチーフを観て何を感じた?」「それをどう表
した?」と問いかけ、「人間は言葉でコミュニケーションする。それだけ
では伝わらない部分を、他のメディアで表現するのだ」と伝えた。
僕たちは受験予備校だ。入試実技で必要な要素をピックアップし、それを
教え込めむことが利用者のニーズに応えている事になるかもしれない。で
もそれだけでは悲しすぎる。表現活動で得られるよろこびも伝えていきた
い。だからこそ、毎回モチーフセットにはこだわりを持って臨みたい。
今回のモチーフ。物語を感じるようなモチーフになるよう心がけました。
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