大学は放任主義!?

2018年1月3日

2007/12/23
大学も冬休みに入り、OBたちがチョコチョコと顔を見せてくれます。ちょっとお兄さん、お姉さんになった彼らの姿を見るのはうれしいものです。また、こういう機会に彼らから聞く授業の様子や就職状況などの情報は、外から見ていたのではわからない『生』なものなので、進路指導を行う上でとても役にたっています。
そんな中で、特にその年入学したばかりのOBたちからは、一様に「大学は何にも教えてくれない」という意味の言葉がでてきます。高い授業料を払っている親御さんたちが聞いたらびっくりするかも知れませんが、自分自身が学生だった頃を思い出すと同じことを感じていました。どうやら、今でもその伝統は引き継がれているようです。
ただこれは「だから大学に行っても無駄」という意味ではありません。そこにこそ大学で学ぶ意味があると思うのです。大学を卒業後、自立してかつ社会に貢献出来る人材になるためには、講義や実習を受動的にうけているだけではダメで、自分から聞きにいったり、あるいは実際に行動してモノをつくるといった経験が必要不可欠です。そういった「自ら学び、考え、行動する」ことを身につける。それが大学で学ぶべきものの本質だと思います。
少子化の流れの中で、ずいぶん面倒見のいい大学もでてきていますが、彼らには、それにおんぶにだっこで無自覚に過ごしていくのではなく、どうかこの本質を身につけて卒業していってほしいと思います。
にほんブログ村 美術ブログへ にほんブログ村 教育ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ 芸大美大・美術高校受験 アトリエ新松戸