朝自習「現代文編」

2018年1月3日

アトリエ新松戸昼間部生が毎朝取り組んでいる朝自習。英語、現代文、古典の各担当講師と相談しながら教材を作っています。現代文の教材は、テーマごとにまとめられた頻出語句を暗記するというものでしたが、とりあえず予定していた110個を出題し終わったので、新聞を読んでそこにでてくる語句や人名などの意味や出自を調べるという課題にシフトしました。いわば実践編です。
教材として使っているのは、日経新聞の日曜版で現在連載されている「日本のシュールレアリスム」です。先週は古賀春江についての、今週は北脇昇についての記事を取り上げました。作品の図版も大きく扱われているので、書かれている内容と見比べながら興味を持って読み進んでいるようです。
070627_01.jpg取り上げられている作家たちは、ちょうど戦前から戦後にかけての激動の時代に、活躍していた人ばかりです。必然的に、作品には戦争の影が色濃く反映されています。学生達には、アートやデザインも、決して時代や社会の流れと無関係でないこと。そして、表現の自由が約束される現在に生きているということが、どれだけ幸せなことかということを、少しでも読み取ってくれれば思っています。
国語力、語彙力アップという試験の点数に現れること以上に、そういったことに気付くことによって、ものつくりとして、そして人間として大きく成長することになるのではと期待もしています。
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