できることから少しずつ
2007/04/11
9日のブログにも書きましたが、新年度の授業開始を前にしたこの時期、各クラスごと指導案づくりに余念がありません。基本的には、各科主任に任せているのですが、力を入れるべきところには僕も顔を出します。この日は現代文と小論文担当のbunbunさんと一緒に基礎科試験で用いる問題について相談しながら、新年度のシラバスをつめていきました。
実技の授業も大切ですが、国語や英語といった学科科目も軽くみることはできません。現在、多くの私立美大では実技300点に対して、筆記で200点という配点になっています。絵描きの大先輩などに言わせると「絵描きになるんだから、勉強なんかいいじゃない!?」となるのですが、現実としてはそうはいきません。いろんな意味で「学ぶ姿勢」が必要ということなのでしょう。
アトリエ昼間部生の学科授業時間数は、週5日、10時間です。美術予備校の中では、かなり多い方です。予備校によっては土曜日にまとめて授業をおこなうようなところもあるようですが、人間の忘却曲線等を考えると良い方法とは思えません。やはり日頃からコツコツ積み重ねるのが基本でしょう。
とはいえ、その授業が結果につながったと感じる学生もいれば、そうではない学生もいます。受講生側の問題もあるでしょうが、授業を提供する我々も常に反省しながら革新していかなければなりません。そんなこともふまえて、新しいシラバスを組んでいます。
これまでは問題演習を中心に授業を進めてきましたが、今年は美大受験の学科試験において必要とされる項目を洗い出し、単元ごとに解説と演習を行うかたちにしていこうかと思っています。学科授業内容の詳細は、ガイダンス授業のときに紹介できると思います。今年も、実技も学科も全力投球の一年になりそうです。
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