国立新美術館

2018年1月3日

2007/03/29
アトリエ新松戸の春期講習会では、4月2日に校外学習をカリキュラムに入れています。昨年は近隣の名刹「東漸寺」にお邪魔して、有名なしだれ桜など境内を取材しましたが、今年はもう少し足を伸ばして、六本木の国立新美術館に出かけます。
070329_01.jpgこの日は、その下調べもかねて授業終了後に、開催中の「異邦人たちのパリ1900-2005」を観に行きました。なにぶん時間がなかったので駆け足の鑑賞になりましたが、素晴らしい展覧会でした。
最初は藤田嗣治やパスキン、キスリングなど、エコール・ド・パリの作家たちの展覧会かと思っていたのですが、20世紀初頭から現代に至るまで、パリで活躍した様々な作家の作品が実にバランスよく選ばれていて、見応えがありました。僕の好みもあるのですが、シモン・アンタイやジョアン・ミッチェルの「叙情的抽象絵画」や、ヴィクトール・ヴァザルリやルイス・トマセロなどの「キネティックアート」の作品をまとめて観ることができたのがうれしかったです。
また、第2次大戦後から現代にかけては、絵画や彫刻だけでなく、写真やビデオ、インスタレーションの作品も充実していたので、デザインや映像に興味のある学生にも、有意義な展覧会ではないでしょうか。
070329_02.jpg展覧会もそうですが、今何かと話題の「黒川紀章」氏設計による美術館の建物も圧巻でした。建物が大きすぎて全体を把握するのが難しいのですが、吹き抜けのエントランスホ-ルに浮かぶカフェやレストラン、大きな曲線を描くガラス張りの外壁、壁が発光しているような照明など、その場にいるだけで心がうきうきしてくるような空間でした。
実際に足を踏み入れるまで、校外学習がどうなるか多少の不安があったのですが、それも吹っ飛びました。講習会最後の2日間は、クラスごとに課題内容は多少違いますが、この日の取材や経験をもとに作品を作ることになっています。
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