送り出す

2018年1月3日

今週は県立松戸高校の特色化選抜に取手松陽高校の推薦、女子美術大学付属高校の一般と美術高校の入試が目白押しです。アトリエの美術高校受験クラスは昨日が最後の授業。試験を前にみんな緊張感を持って、それぞれの課題に取り組んでいました。
例年5~6人の受講者数だったこのクラスですが、今年はレギュラークラスで13名、講習会生を加えると15名を越える大所帯になりました。おしゃべりしていて他のクラスの先生にしかられたなんてこともありましたが、元気のよくてとても前向きな子どもたちで、指導していてもやりがいがありました。
高校によって実技内容が違うので、受講生の志望校に合わせてカリキュラムを組み、モチーフを準備するのはかなり大変でした。学生スタッフの手も借りながら、なんとかここまで来れたというのが正直なところです。この日も用意した課題は全部で7種類。グループごとに時間差で講評を行っていくため、目の回るような忙しさでした。
実技の終わった後は、面接の練習を行いました。実際の入試では突拍子もないことを聞かれることもあるということなので、「あなたにとって一番古い記憶は?」とか「無人島にたった一人でいかなければならないとき、持っていきたいものは?」といった質問を投げかけてみました。答える側は、あたふたとしてしまいましたが、面白いもので「志望理由」や「将来の夢」といった、ありきたりで事前に答えを用意しているような質問のときよりも、その子の人柄が見えました。根は素直な生徒たちなので、あんな感じで受け答えができたらいいのになと思いました。
授業の終わりには、この日モチーフとして出したショートケーキを、みんなに配っておしゃべりタイムを設けました。できればみんな合格してほしいのですが、なにぶん倍率のつく試験です。結果は出てみなければ分かりません。送り出してしまえば、後は祈るだけです。とにかく自分の持てる力を出し切ってくれればと思います。
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