色彩論「Head&Heart」

2018年1月3日

アトリエの共通授業として「色彩論」をやることになった。とはいえ1日
のみ3時間限定の特別授業だ。受験を目指して日々実技の課題におわれて
いると、ついつい基本になる理論をなおざりにしがちだ。今回は「ものつ
くりとしての基礎的な教養を身につける」という目的で授業を行う。
その資料を作るにあたって「Head&Heart」というサイトを参考
にさせてもらっている。運営されているのは渡部さんという大阪電気通信
大学の助教授だ。このサイトがよく出来ている。オーソドクスな色彩論を
ベースに、デジタル時代に即した内容を分かりやすく図解している。
このサイト僕なりに噛み砕いてプレゼンテーションファイルを作っている
のだが、実際に資料を作って改めて納得することも多い。メディアの違い
による再現色域の違いや、加法混色と減法混色、イッテンの12色環のち
がいなど、細かな点は意外とアバウトにしか理解していないものだ。
これも勉強だ。テクノロジーが進み、僕が学生の頃必要とされた知識と現
在のそれでは大きく違ってきている。アトリエでのDTPやWeb構築の
経験が、絵を描いていただけでは得ることの出来なかった知識につながっ
ても来ている。こういったことを学生にフィードバックしていきたい。