展覧会廻り

2018年1月1日

今日は月に一度指導をしている松戸女性洋画教室の忘年会。イトーヨーカドー松戸店の屋上のイタリアンレストランで、おいしいランチを頂きました。女性ばかりのメンバーの中、黒一点(?)でしたが、その環境にもなれました。メンバーの入れ替わりはありますが、長く続いてほしいと思います。

そのあとは展覧会廻りです。

まずは松戸のギャラリー宇で開催中の「宮山広明展」へ。
宮山さんは県立松戸高校芸術科で教鞭をとる教員です。専門は銅版画。松戸美術会の会員で、筑波大の先輩にもあたります。
今年は11月にロシアでも展覧会を開催したという国際派。あと2年で定年と言うことですが、その後もあちこちで活躍されるんだろうなと思います。
ギャラリー宇

次は銀座一丁目のOギャラリーの「沓澤貴子展」へ。
沓澤さんはアトリエ新松戸の前身である「まつど美術研究所」のOBです。
団体に所属せず、個展を中心に制作・発表活動を続けています。今回が、何度目の個展になるのでしょうか?
これまでは割と重くて泥臭い感じの作品でしたが、今回は色彩がはっきりとしていて、軽やかな印象を受けました。
Oギャラリー

次に訪れたのは、目黒区青葉台のみどり荘ギャラリーで開催中の「LITTLE AKIHABARA MONUMENT――アヴァンギャルドでもキッチュでもないもののためのモニュメント――」。
アトリエ新松戸OBの藤城くんが参加するカオス*ラウンジの展覧会です。
会場は、超高級住宅街の中にある廃屋と見間違うような不思議な建物でした。中には若い男女が多数いて、外観に負けず不思議な雰囲気。
ホームページによれば
「みどり荘は、これからの働き方の可能性を追求すると共に、個が尊重される社会においても(そのような社会だからこそ)、大切な拠り所となるであろう仲間を作っていく場所です。様々な仕事/国籍/趣味/考えを持つメンバーが集まり、その混沌を通して生まれる「何か」をみんなで楽しめる場を目指しています。かつてのトキワ荘のように。」
とのことです。でも、なにか可能性を感じるスペースでもありました。
みどり荘ホームページ

展示の内容は、Webにおけるライブストリーミングの様々な事象を出発点に問題提起をおこなっている物が中心でした。(少なくとも僕はそう理解しました)制作者達は、そこにものすごく大きな意味や面白さを感じて制作しているのであろうことは感じられてたのですが、日頃、ニコ生やユーストリームを見る習慣のない僕にとっては、作品に没入することは難しかったです。

藤城くんの絵画作品の大作を中心とした個展の時は、ある意味共感を持って作品に対峙することができたので、メディアの違いと言うのはやはり大きなファクターだと再確認しました。
LITTLE AKIHABARA MONUMENT

そこから歩いて青山の始弘画廊の「小泉東一郎展」へ
小泉さんは新象作家協会の先輩で、ボールペン(ペンかな?)によるハッチングを追求している作家です。
作品は画廊のブログに掲載されています。
こちら始弘画廊「小泉 東一郎展 始まっています!」
あのサイズをハッチングで埋め尽くす作業量と根気には脱帽です。

最後は代々木駅すぐのGallery Yoyogiの「野嵜貴子展」。
野嵜さんもアトリエ新松戸OBです。多摩美術大学を卒業後も、マメにアトリエを尋ねてきて、仕事や制作の話をしてくれます。
今回は15点ほどの作品を展示していたのですが、そのほとんどに赤丸がついていました。これまでの地道な制作&発表活動が実を結んだようです。ご本人の許可も頂けたので、画像で出品作品の一部を紹介します。

これはF80号の大作です。
野嵜貴子作品

右端はDMで使われた作品です。
野嵜貴子作品

小品が中心の展示でした。
野嵜貴子作品

野嵜さんは、イラストレーターでもあります。
野嵜貴子作品

摩訶不思議な動物達は彼女の何処から生まれてくるのでしょうか?
野嵜貴子作品

僕の一押しはこれ。
野嵜貴子作品

帰り道、アトリエ新松戸の卒業生たちの活動を心強く感じながら「自分自身は四捨五入すれば50代。自分たちがそうされてきたように、もうそろそろ我々世代が若い世代の背中を押してあげないといけないのではないか?」との思いを強くしました。