藝大卒展
2011/02/02
２月になり、受験も本番です。学生たちも毎日だれかしらが試験を受けにいっています。明日から武蔵野美術大学の試験が始まるので、教室の中は疎らな状態になるでしょう。
新しい学生を迎える季節は、卒業のときでもあります。今日は東京藝術大学の卒業制作展に行ってきました。
都美術館の改修作業のため、全ての作品が藝大の教室と美術館での展示となっていました。とくに教室での展示は、部屋が小分けにされているため、かえってひとつひとつの作品をしっかりみることができました。多少ごちゃごちゃしてはいましたが、学生の展覧会らしくて、何となくホッとしました。
各科とも作品のクオリティが一定のラインを超えているのはさすがです。この中から次のスターがうまれてくるのか、楽しみです。同時に、これだけの技術を持っていながら、作家、デザイナーとして独り立ちできないとき、どうやって社会と関わりを持っていくのかなという、漠然とした思いも胸に抱きました。
絵画棟1階の石膏室前で、アトリエOBの伊藤くんと会えました。工芸科の漆芸コースに所属していますが、作品の中心は紙。冗談で「藝大に紙工芸はないんだよね〜」と教授に言われたとか言われなかったとか・・・。会場内は撮影NGなのだったのですが、作者の許可を得て撮らせてもらいました。
右側の画像は「紙だけじゃなくて乾漆も使ってますよ」という本人のアピールで撮りました。
