Chim↑Pom

2018年1月2日

2012/10/03
今日は展覧会廻り。
浅草橋のギャラリーURANO
http://www.g-urano.com/index.html
で開催されている、新象作家協会の先輩の「大谷早苗展」
http://www.shinshoten.com/news/member_info.html#anchor43
京橋のギャラリー檜plus
http://www2.ocn.ne.jp/~g-hinoki/
で開催されている、同じく新象作家協会の先輩の「吉田佑子展」
http://www.shinshoten.com/news/member_info.html#anchor47
アトリエ新松戸カルチャー教室の生徒、杉崎さんが出品されている新美術館で開催中の自由美術展
http://www.jb.vis.ne.jp/
渋谷パルコのパルコミュージアムで開催中の「Chim↑Pom展」
http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=504
にお邪魔しました。
Chim↑Pom展は出色でした。
一部メディアでは「お騒がせ集団」とか、「自称美術家」と呼ばれている彼らです。広島での「ピカッ」とか、岡本太郎の「明日の神話」への「落書き(!?)」事件などで、美術の専門家以外でも知っている人は多いと思います。センセーショナルな行動故、彼らの作品に対する報道には、いろんなファクターがかかっているのでしょう。僕も彼らの作品を実際に見たことが無かったので、なんだか胡散臭い集団という印象を持っていました。
しかし、初めて彼らの作品を生で観て考えが変わりました。展覧会の感想としては、まず第一に「体を張ってるな〜」ということ。そしてもう一つは「他の人たちが判断停止にしているところに、切り込んでいるのはすごい!」というものでした。ものつくりとして「信用できる」人たちであるということです。一気に、ファンになってしまいました。
絵を描いたり、立体物を作ったりと言った物理的なところでは彼らより優れた人はいくらでもいると思います。しかし、彼らのビデオ作品を見ていると「現代社会におけるアートの存在意義とは?」とか「個々人が社会とコミットしていく上で、アートは何ができるのか?」という問いかけへの、彼らなりの強烈な主張が感じられます。
有料の展示会なんですが、写真撮影はOK。「渋谷PALCO」1号館の正面イルミネーションから「P」と「C」の文字を取り外して、それをそのまま「Chim↑Pom」の「C」と「P」に当てはめたインスタレーション作品に取り入れるなんて、よくこんな企画が通ったんだと思いました。これからアートやデザインの世界を志す若い人にはぜひ観てほしい展覧会です。あと、ちょっと頭の固くなった公募団体の出品者にも「今のアートってこんなところにきてるんだよう〜」ということに気がつくためにも観た方が良いかな?なんて思います。