必修科目

2018年1月3日

富山の県立高校で、高校3年生全員が学習指導要領で必修にされている「世界史」を履修していなかった問題が、様々なメディアでで取り上げられています。この高校は、なかなかの進学校ということですから、先生方にも進学実績へのプレッシャーのようなものもあったのでしょうか?生徒から「受験に必要な科目しか勉強したくない」というのような要望に応えての措置だったといいます。
「はたして、うちにきている学生達の学校ではどうだろう?」と、昨日、浪人生20名ほどに聞いてみました。すると、ほとんどの学生はちゃんと履修したようでしたが、2名からは「やっていない」、1名からは「忘れた(???これはこれで問題ですが・・・)」という答えが返ってきました。
私立の中高一貫校など、履修教科が学年をまたいで前倒しになることが、よくあるということを聞きますから、あるいはそういった事情の学生だったのかもしれません。(あまり考えられませんが・・・)しかし、ニュースでは「自分の学校でも必修科目を受けなかった」と言った内容の匿名インタビューも流れていたから、こういったことは「この高校に限らず行われているのかな?」」という、感じは受けました。案の定、全国で次から次へと同じような事例が報告されています。
学習指導要領というのは、作れば作ったでいろいろ不備をつかれて文句を言われることも多いでしょう。でも、一度ルールを作った以上、それを守るのが真っ当な態度です。「何のためにその教科を、その学年で学ぶのか?」そういった根源的なところにしっかりと立って、かつ生徒ひとり一人の一生のことを考えてカリキュラムを作っていけば、自ずと答えは見えてくると思うのですが・・・
基本的に、教わる側は「楽したい」「手を抜きたい」と思うのが世の常ですから、教える側がひとつ上の次元から助言しなければ、今回のようなことが頻繁に起こってくるような気がします。ただ、世界史だから問題になったけれど、これが美術や図工の時間だったら社会問題化しただろうかと考えると・・・恐ろしい気がします。
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日記

Posted by hideta