ジェフ・ベック

2018年1月3日

「ロックギタリストには2種類しかいない。ジェフベックとそれ以外だ」
といったのはポールロジャースだったか?しかし、ギタリストを「ギター
という楽器を爪弾く人」と規定するならば、今のベックはすでに例外的な
存在だ。弾くとか奏でるというのではなく、楽器自体が身体になっている。
そんなベックのコンサートに行った。ある意味、天才の気まぐれにどれだ
けつきあえるか、共演者やオーディエンスも試されるステージだ。とにか
く「普通」には弾かない。ピッキングハーモニックス、アーミング、スラ
イドなどなど、同じフレーズでも何種類ものバリエーションで聞かせる。
ベックがギターを弾き始めると「どうやって弾いてんの?」と、観客は覗
き込むような姿勢になる。まさに技の博覧会状態。しかし、それが単なる
曲芸で終わらないところに凄さがある。すべてが必然なのだ。40年間エ
レクトリックギターによる表現を追求してきたベックの姿に感銘を覚えた。
出色だったのは「ベックズ・ボレロ」「ダイアモンド・ダスト」そしてア
ンコールの「オーバー・ザ・レインボウ」だ。「~ボレロ」は35年以上
前に録音された曲だが、今聞いても全く違和感がない。そして、あの名曲
「~レインボウ」の美しさ…同じ空気の中にいること自体が至福だった。

日記

Posted by hideta