ジェフ・ベック
「ロックギタリストには2種類しかいない。ジェフベックとそれ以外だ」
といったのはポールロジャースだったか?しかし、ギタリストを「ギター
という楽器を爪弾く人」と規定するならば、今のベックはすでに例外的な
存在だ。弾くとか奏でるというのではなく、楽器自体が身体になっている。
そんなベックのコンサートに行った。ある意味、天才の気まぐれにどれだ
けつきあえるか、共演者やオーディエンスも試されるステージだ。とにか
く「普通」には弾かない。ピッキングハーモニックス、アーミング、スラ
イドなどなど、同じフレーズでも何種類ものバリエーションで聞かせる。
ベックがギターを弾き始めると「どうやって弾いてんの?」と、観客は覗
き込むような姿勢になる。まさに技の博覧会状態。しかし、それが単なる
曲芸で終わらないところに凄さがある。すべてが必然なのだ。40年間エ
レクトリックギターによる表現を追求してきたベックの姿に感銘を覚えた。
出色だったのは「ベックズ・ボレロ」「ダイアモンド・ダスト」そしてア
ンコールの「オーバー・ザ・レインボウ」だ。「~ボレロ」は35年以上
前に録音された曲だが、今聞いても全く違和感がない。そして、あの名曲
「~レインボウ」の美しさ…同じ空気の中にいること自体が至福だった。
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いいですねー、ジェフベックのコンサート。彼が30代後半か40代の頃、インタビューで自分よりテクニックのある若いミュジシャンはたくさんいる、けれどハート、センスが違うというような主旨のことを言っていたのを思い出しました。アンドリューワイエスが、ほとんど同じ事を言っていたので印象に残っていんです。
ところで彼らの同世代のミュージシャンが活躍している姿がかっこいい。うーん、かっこよく歳をとりたいものだと思うのですが…。
山崎さん。コメントありがとうございます。
ベックもついに還暦を過ぎ、ますますかっこいいおじさまになっていました。本当にあんな歳のとり方をしたいです。