東京芸大卒業制作展・1

2018年1月2日

ちょっと時間があきましたが、先週の水曜日(1月30日)に東京上野の都美術館と東京芸大に「第61回東京藝術大学卒業・修了作品展」を観に行ってきました。 サイトはこちら↓ http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2012/sotuten12/sotuten12_ja.htm

都美術館が改修のためお休みだった2年間は学内展示だけだったので、ちょっと小振りな印象でした。しかし、都美術館に復帰した今年は、実に観易い展示になっていて「やっぱり美術館展示は良いな〜」とつくづく思いました。藝大美術館もできて、修士の作品がそちらに展示されるなど、一人当たりの展示スペースが増えていることも、その要因だと思われます。

今年卒業を迎え、自身も都美術館に展示したアトリエのスタッフからは「自分の作品はともかく、都美術館の有孔ボードの穴が視覚的にうるさくて、学内展示の方が良く見えた人もいた」との意見もありましたが、公募団体展で都美術館を活動拠点としている身としては、「それも含めての展示なんだよ」と助言(!?)しました。

作品は、それ自体で完結するのではなく、さまざまな外的要因によってその見え方は変わります。芸大の4年生とはいえ、学生は学生です。これまでの発表経験も限られているでしょう。卒展という一大イベントの経験を糧に、「発表する」ということの厳しさそして面白さに気づいて、発展してくれたらと思います。

ちなみに、うちのスタッフの大坂さんの作品はこちら↓

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会場では、多くの人が足を止めてしげしげと観ていました。本当に作品づくりに真摯に取り組む、良いスタッフに恵まれたと、つくづく思いました。