大学入試

2018年1月2日

2012/01/22
センター試験を終え、アトリエは受験モードに入っています。高校がお休みの昨日、今日は、現役高校生の多くが朝から登校してきて、教室は込み合っていました。月を越せばムサビや多摩美の受験が始まります。一般入試を受験する学生達にとっては、まさに今、山場を迎えていることになります。
そんな学生たちの姿を見ながら、昨日のエントリーで採り上げた、東大の秋入学について、これはやっぱりみんなで本気に考えなくてはならない問題ではないかと思いました。僕自身はいろいろ乗り越えるべき課題は多いとは多いと思いますが、秋入学については賛成です。
まずは、授業年度と会計年度を分けるべきだと思います。現行の春入学の場合、決算事務と卒業、入学事務が重なります。これらはどれも大変な事務量があるはずなので、意図しないミスは少なからず起きているのではないでしょうか?当然ミスをミスとして放置出来ないので、リカバーするために人的な手当が必要な訳で、それがコスト増、あるいはクオリティーの低下に結びついている可能性は否定出来ないと思います。
また、AOや推薦入試など、大学入試における実質的な「青田買い」が、高校の授業成立を脅かしているのと同様に、実質的に3年生の秋から始まる一斉採用型の就職活動が、大学の授業および研究活動を妨げていることも事実です。
企業側が大学の教育研究活動を信用しなくなっているのが最大の原因でしょう。しかし、教養の部分も含めて、幅広い知識を得、種々の問題点に対する対応力を身につける素地を養う場として、大学にはまだまだ頑張ってもらわなければなりません。そして、大学側がその姿を見せることによって、企業も通年採用に舵を切るのではないかと思います。
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