信頼
2011/09/24
9月も終わりが近づき、文化祭などの学校行事が一段落したこともあるのか、ここに来て受験部のお問い合せが続いています。直接窓口まで来ていただいた方には、なるべく丁寧に、美術大学進学にむけて必要なスキルや教科、費用のこと、そして大学ごとの傾向やその先の就職のことなど説明するようにしています。
ただ、家庭環境や目的意識は様々です。藝大やムサビ、タマビを目指す人。総合大学の中の美術コースを目指す人。専門学校を目指す人。それぞれに勉強方法やお勧めのコースが異なってきます。なので、その人にあったアドバイスをするために、一方的な説明ではなく、少しでも多くお話を聞くようにしています。
「なるべく、レベルの高い学校を目指しましょう」というのは、基本姿勢ではありますが、一部の同業者にあるような「何が何でも藝大、ムサ、タマ!」といった雰囲気はアトリエにはありません。昔は多少なりともあったのですが、ある高校の先生から「みんながみんな藝大に行ける訳じゃない!」というお叱りを受けて以来、少しずつ改善してきました。それによって得た近隣の高校からの信頼が大きな財産となっています。
少子化と様々な大学の美術、デザイン、サブカルチャー分野への参入によって、受験生と美大の関係は大きく変わりました。実質倍率が1倍を切っているところも少なからずあります。そんな中で、お問い合せのあった方にとってベターな選択肢はなんなのか、これまでの経験を交えながらじっくりと話しあうことが、第一歩だと思っています。
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