進学&就職

2018年1月2日

2010/10/11
大学生の就職活動は実質3年生の夏ごろから始まっています。学生生活の1/3の期間は、学業と並行して、出口探しにあてられている計算です。並行してと言っても、企業側が拘束する時間など考えると、研究にあてる時間は限定的になり、海外留学や卒業研究等に時間がさけない状況が常態化しています。
この状況を放置しておくと、どんどん学生が内向きになり、優秀な人材がでてこないと危機感を募らせた商社の組合が、入社試験を4年生の夏以降にするという申し合わせを交わしたそうです。経団連にも申し入れて、全産業に働きかけていくとも聞きました。
業種、企業規模などによって、賛否両論あるようですが、この取り組みには大いに賛成です。受験業界にその身を置いていると、親御さんも含めて「次のステージに行ければそれで良い」という考えを持った学生をよく見かけます。
確かに「誰かに習っている」うちはそれでいいでしょう。しかし、実社会では、「人と違ったもの、仕組みを作ってなんぼ」です。基礎的な技術教養を身に付けた上で、それを展開していく為には、大学3〜4年の時期はとても大切です。その時期に制作、研究に没頭できる環境を作ることは、長い目で見れば国益にかなったことになるはずです。
それは、大学受験でも同様です。早い時期に学生を囲い込むことは、大学経営上は必要なことかもしれませんが、はたして9月10月に合格が決まった学生がそれから入学までに、他の学生と同様に勉強をするか?学習動機の弱い学生ほどAO入試や推薦試験を受験している傾向は無いのか?文科省や高校も交えて議論しないといけない気がします。
硬い話のあとで、人あつまり展の紹介です。
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左から、竹内セイ子「金魚ハウスの祝日」、井手幹夫「期待への不安」、井手幹夫「夏の陽射し」
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