頑張れ五美大
2010/02/24
今日は新美術館に5美大展(東京五美術大学連合卒業・修了制作点)を見てきました。アトリエOBの作品が目当てでしたが、それ以外の作品を見るにつけ、気になったことがあります。
以前、都美術館でやっていた頃は、確か選抜展で、それなりに教授の眼鏡に合った作品しか並べられていなかったのでしょう。しかしいまは、全作品が展示されているとのこと。卒業記念なんだから、全員の作品を展示したいというのはよくわかるのですが、展覧会としてのクオリティーの低下はさけられないようです。
自分のやりたいことと、社会の現状との間にどうオトシマエをつけるかというのが、アーティストにとって大きな問題です。どこに自分自身のフォーマットを見つけるかとも言えるでしょう。当然、一生の課題でもあるので、大学を卒業するくらいの段階では、なにか方向性のようなものが少しでもあれば良いと思います。しかし、単なるフォロワーに陥っているのではという作品を何点も目にしました。
当然、まだまだ若い出品者です。その一つの作品だけで作者を判断することはできません。しかし、とりあえず「○○さんのフォロー」とおぼしき作品については、意識の上ではじいていこうと思いました。技巧の上手下手は致し方ありません。しかしそれに流されない、確固としたものつくりの心柱を建ててほしいと思いました。
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