ジレンマ

2018年1月2日

2011/11/01
基本的に、予備校というのは、偏差値でもブランドでも、その基準はともかく、すこしでも上の学校に合格することを目指すための修練の場所です。競争は当然で、そう言う気持ちになるような、環境づくりに日々心を砕いています。しかし、最近「競争」になじまない、のんびりした子が増えてきている気がします。
10代も終盤になると、そろそろ人格も出来上がってきているので、余程のことがないとその性格は変わりません。なので、なるべくその学生のスタンスにあわせた授業運営を心掛けてはいますが、時に「これで良いのか?」との疑念にかられることがあります。
社会に出れば「自分のペースで仕事ができる」ということはありえません。どんなにしんどくても、締め切り、納期を守れなかったら次の仕事はありません。そして、仕事のクオリティーも、常に向上させていなければ、いつ顧客を奪われるかわかりません。
ただ、「世の中そんなに甘くないから、頑張りなさい」と言葉をかけることは簡単ですが、叱咤激励がキッカケで気持ちが折れてしまう例をいくつも見ていると、本当に難しいなと感じてしまいます。
そんなこんなで、子どもの頃から競い合うことに慣れさせ、その上で勝者も敗者も互いを尊重するような教育を行わないと、これからの日本を担う人材は出てこないんじゃないかと思ったりしています。
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