代表挨拶
2008/03/01
今年のパンフレットの表紙はしりあがり寿さんです。これは美術予備校界では画期的なことだと思っています。なんといってもイラストレーションとしての完成度がむちゃくちゃ高い。そんな表紙に教育の中身が負けてはいけません。そんな思いを、代表者メッセージに託しました。
「答え」の生まれる場
アートやデザインの世界には、あらかじめ決められた「答え」というものがありません。昨日までの「答え」は今日はもう通用しない。常に新しい「答え」が生まれています。ですから、アーティストやデザイナーとは、必死になって人とは違う「答え」を自分でつくっていく人と言うことができます。
それは入試でも同じです。確かにモチーフやテーマは決められているかもしれません。しかし、他人のやったことをなぞっているだけではダメ。自分の「答え」を作り出さなければならないのです。自分の「答え」を作り出す。今は難しく感じるかも知れませんが、恐れることはありません。なぜなら既に「答え」の卵はあなたの中にあるのです。
「人とは違う自分に自信を持つこと」「自分とは違う他者を尊重すること」、そして「自分で考え、自分で決断し、自らの手で作り出すこと」。その卵を孵すヒントは、これら表現に携わるものとして当然の心構えの中にあります。知識や技術の習得に集中するあまり、そのことを見失ってはいけません。
2008年。アトリエ新松戸は学生一人ひとりと徹底的に向き合い、大学へ、そして表現者としての第一歩を踏み出せるよう、その人ごとの「答え」を生み出す場として、皆さんを応援していきます。
アトリエ新松戸 代表 岩崎 秀太
ディスカッション
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