挨拶

2018年1月3日

2007/07/14
アトリエ新松戸は美大芸大を目指す予備校です。当然のことですが、学生達は基礎的な造形力を身につけるためのデッサンや色彩、立体の課題を繰り返し制作しています。実技面だけでなく、英語・国語といった学力面のサポートも行っています。
試験に向けてこういった課題に黙々と取り組んで力をつけていく。それが基本ですが、合格は決して一人だけでなし得ることではありません。我々講師だけでなく、クラスメイトとの良好な関係があって、はじめて各自の伸びが期待できます。クラスの雰囲気が悪ければ「やる気も起きない」「張り合いもない」と、ダメダメづくしになってしまいます。そこで大切になるのが「挨拶」です。気持ちのよい制作環境をお互いに作っていくことが成果を生むのです。
アートやデザインの世界は、特別な才能を持った個人の力で斬新なものがつくられるというイメージが強いと思いますが、一概にそうとはいえません。特にデザインワークはディレクターやデザイナー、オペレーターやカメラマンなど多くの人々の力を集約して成し遂げるものです。個々人の信頼関係が成立しなければ、いかに才能のある人材が集まったとしてもよい仕事にはなりません。
朝登校したときには「おはようございます」。下校するときには「さようなら」。そういった言葉を掛け合うだけでもアトリエの持つ「制作の場としての力」は強くなります。これから夏期講習会、2学期、そして入試本番に向かっていきますが、学生達には「自分だけよければ良い」といった狭量な考え方でなく、アトリエみんなでよくなるという考え方で様々なことに臨んでほしいと思います。
そして、親しい仲にも礼儀あり。ものつくりとしての根源的な部分は対等だとしても、先生と学生は違う存在だということをわきまえつつ、節度ある関係を築いていくことが大切です。こういった体験が、将来大学に入り、卒業し、社会に出て行ったときに必要なコミュニケーションスキルのベースになります。明日は1学期最終日。節目を前に、ちょっとしたお小言でした。
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