履修不足

2018年1月3日

2007/03/20
18日の記事に書いた「木炭デッサン云々」の件ですが、よくよく考えてみれば大学側を一方的に責めるのもなんだかな~という気がしてきました。
昨年、話題になった履修漏れ問題ですが、あれは文科省が設定した履修すべき単位と大学受験で必要なそれとの乖離に、高校側が「目の前の果実」である進学実績を優先させて勝手にカリキュラムを変えてしまったことが問題になったのでした。
我々のような一般企業としての美術予備校には、国家から達成基準といったものを示されている訳ではありません。独自のカリキュラムで授業を運営していく訳です。企業としての永続性という視点でみれば、必要となるのは顧客満足度であり、進学実績です。様々なトライアンドエラーの過程で、必要と感じたものは取り入れ、そうでないものは排除しながら独自のカリキュラムを作っていくことになります。
短絡的に「木炭デッサンは、入試にないからやらせない」という考えもあるでしょうが、木炭は油絵具の特性を疑似体験する必要不可欠なメディアであり、古来から一つの表現手法として確立した描画材料である訳ですから、僕らはそれを外すわけにはいきません。「マッス」や「ボリューム」、「ムーブマン」、「バルール」などなど、きっと若い世代はあまり使わない言葉に、じつは本質はあったりするのです。
なにはともあれ、せめてうちの卒業生たちが、将来自分の教室を持ったりしたとき「木炭デッサンはやったことないな~」なんて言葉を吐かないように、しっかりと経験させていこうと思います。
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