リンゴを描く
2006/04/08
受験部の新年度に向け、土日コース中学生クラスの問い合せも増えてきた。
進学目的の美術高校受験クラスは、例年夏休みが終わってからようやく動
き出すのだが、今年は春から始めたいと希望するケースが多い。実技指導
には時間がかかるので、少しでも早く始めていただけるのはありがたい。
土曜日の僕が担当するクラスでは、最初にリンゴを描いてもらう。リンゴ
はセザンヌが腐るまでデッサンし続けたとの逸話が残るほどスタンダード
なモチーフだ。今日も飛び込みで入ってきた新人2人に1個ずつ手渡し、
とりあえず今の自分が出来るやり方で自由に描いてもらった。
今日の指導の中心は、鉛筆の削り方、モチーフとイーゼルとの位置関係、
鉛筆の持ち方など。スポーツや音楽と同じように、基本的な姿勢は繰り返
し訓練しなければ身に付かない。一朝一夕に出来るものではないが、せっ
かく縁が出来たのだからしっかりとした基本を身につけてほしい。
講評会では、リンゴは何科の植物?花びらは何枚?というような問いから
始めて、観ることによってどれだけ対象に対する理解が深まるのかについ
て話をした。明暗法などアウトプットのテクニックよりも、よく観察でき
る良い目を育てる。そこから自分で発見できるひとになってほしい。
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