美術系進学説明会2

2018年1月3日

現役美大生による質問会に続き、アトリエOBで、スタッフでもあったE
君とデザイン工芸科主任S先生の対談に移った。E君は、武蔵野美術大学
卒業で、現在、広告制作会社に勤務するデザイナーだ。入社2年目だが、
今では指名での仕事も来るという。ずいぶん頼もしくなった印象だ。
対談は、E君が自分の作品を紹介しながら進められた。学生時代の作品に、
僕との会話の中で「歩きタバコの火って、ちょうど子どもの顔あたりにく
るんで危なくて…」という一言からスタートしたというポスターがあった。
JTがCMを始めるはるかに前のことだ。そのアンテナ鋭さに感心した。
予備校時代から優秀な学生だった。2年浪人したのだが、あのくらい力を
つけてから大学に入ると余裕ができるのだろう。私学は課題が多く、それ
をこなすことで精一杯という学生が多いのだが、彼は学園祭の情報宣伝を
始め積極的に様々なイベントにたずさわり、多くの自主制作を行っていた。
「受け身ではなく、自ら行動して道を切り開く」「できない理由を考える
前に行動する」ものつくりとしての優秀さについて考えると、こんなに単
純なことに行き着いてしまう。小さなことの積み重ねが、いつか大きな差
になっていくのだろう。なにはともあれ「やらなきゃ解らない」だ。