The Serch For Robert Johnson
2006/04/13
表題は伝説的ブルースマンであるロバート・ジョンソンの足跡を、白人ブ
ルースマンのジョン・ハモンドがたどるドキュメンタリーDVDだ。ジョ
ンソンは「ラブ・イン・ベイン」「スウィート・ホーム・シカゴ」「クロ
ス・ロード」など、スタンダードナンバーを多数残す偉大な存在だ。
僕とブルースとの出会いは大学時代。バイト先のジャズ喫茶で知り合った
不良公務員にR&Bを仕込まれ、ジャズのビッグバンドに誘われ、行き着
いた先がブルースだった。マディ・ウォーターズの音空間の深さにしびれ、
スリーピー・ジョン・エステイツの悲しみを帯びた声に涙した。
当時は日本で何度目かのブルースブームで、つくばの「アンブッシュ」で
中古のLPをよく買ったものだ。Pヴァインレコードは、「マッチボック
ス」や「ヤズー」といった古いブルースレーベルのレコードをガンガン復
刻していた。ブルースファンにとっては、実に恵まれた時代だった。
作品中演奏されるハモンドのパフォーマンスがふさわしいかどうかはさて
おき、ジョンソンの幼なじみや交際相手、果ては息子と孫とひ孫まで出て
くる。今まで僕にとって「謎」の存在だったジョンソンが急に生身の人間
として現れた気がした。ブルースファン必見のDVDだろう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません