公募展のあり方

2018年1月2日

朝日新聞の「日展書道、入選を事前配分 09年度「篆刻」、有力会派で独占」という記事の余波で、日展では賞の自粛や調査委員会の設置など、対応に追われているようです。
日展側の公式発表はこちら→日展の対応についてPDF

小さいながらも公募団体展に席を置く身としては、他人事ではいられません。そんな昨日、アトリエ新松戸スタッフの一人からサブカルチャー/美術評論家の樋口ヒロユキさんのブログ記事を教えてもらいました。

memorandum † 樋口ヒロユキ
2013-10-30日展の不正について

人が集まれば、派閥や序列が生まれることは必然です。しかも、出品作品への評価の基準が制作者の立場のみとなれば、その評価への社会的な信頼性も揺らぐでしょう。そんな中で僕の所属する新象展が組織として生き残っていく為には「新象展は<全国規模の大きなグループ展であり、勉強会である>という前提で今後の運営を進めていかなければならない」ということを先輩方に提案しなければならないとの思いを強くしました。

と書いているときに、Yahoo!ニュースに「<日展>文化庁が後援中止 文部科学大臣賞も取りやめ」の記事が。。。

各美術団体とも、社会的な立場を維持する為には今後の運営について真剣に考えなければならない状況になってきたような気がします。