未来の体温
10月23日に白金アートコンプレックスのアラタニウラノと山本現代で開催されている「未来の体温 after AZUMAYA」を観てきました。
展覧会のプレスリリースはこちら↓
アラタニウラノ・山本現代 合同展覧会 未来の体温 after AZUMAYA
展覧会を知るきっかけは、キュレーターの椹木野衣さんのTwitterでした。その中で大学の同級生だった赤城修司くんがアーティストとして参加すると知りました。ちょうど3.11の直後に一時的に避難していた彼に松戸であったこともあり、その後どんな活動をしているのか、そしてどんな作品をつくっているのかと興味がわきました。
赤城くんの作品
福島で行われている除染作業の様子や、日常のなかに残る震災と原発事故の影を撮影したものです。
この他に福島の道ばたに生えている雑草を描いたタブローの大作もありました。
この3点は撮影とWeb上への公開を許可された作品です。
この展覧会は、インディペンデント・キュレーターで昨年、自死という形で亡くなった東谷隆司さんに捧げられた企画展だということです。
東谷さん自身の作品も3点展示されていました。プレスリリースの中で椹木さんが書いている、この展覧会のねらいそのもののような、力強い作品です。
以下、プレスリリースより引用
その東谷を、もう一度私たちの「未来」に向けて胚胎させてみよう。私たちひとりひとりの脳髄のなかで、もう一度まっさらな胎児となり、いつかふたたび血まみれで再誕してくるのを待とう。その最初の兆しを捉えるのが、本展のねらいである。
引用ここまで。
この作品だけでなく、会場のなかに立ちこめるそれぞれの作家の持っている「未来への意思」のようなものが、ずしりと胸に響いた展覧会です。良かったです。
明日の新象の研究会でも、紹介しようかと思います。
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