「来たるべき未来のために」

2018年1月3日

2005.11.30
上野の森美術館で開催中の「GUNDAN・来たるべき未来のために」を
観た。僕はガンダム世代だが、当時そんなにのめり込んではいなかった。
単純な勧善懲悪型のストーリーが多かった中で、「人間臭い」と評される
アムロ・レイほか、登場人物の描写に、戸惑いを覚えたのかもしれない。
そんなこともあり、多少さめた気分で入場。会場には、日頃「美術館」で
は見かけない雰囲気の観客が多数。会場内よりミュージアムショップが盛
り上がっていたり…「さすがフジサンケイグループ!」という感じだ。展
示会場の出口には、富野由悠季氏による撮影用(?)フィギュアもあった。
展示の中では、ニュータイプテクノロジーラボが興味を引いた。事前にエ
スパーカードで選別された参加者が、目の見えない状況でパートナーの脳
波に起因する、電流の流れをたよりに目的地までたどり着けるかという
「トンデモ」な!?作品だ。しかし、そのプレゼン画像は楽しげだった。
最初、この企画を聞いた時「なんでアニメ作品のレプリカを美術館で?」
とも思ったが「ジャパニメーション」はすでに、現代日本の文化を代表す
る存在。ある世代の共通体験として、参加アーティストの精神的バックグ
ラウンドにもなっているのかもしれない。