図録色校正

2018年1月3日

データを入稿してから中1日。印刷所から校正刷りができたとの連絡を受
けた。ここから面付け(頁繰り)と色の確認になる。早速、図録制作委員
長に連絡を取り、31日夕方、直接印刷所で確認作業を行うことにして、
4時20分に新松戸駅で待ち合わせることになった。
今回は納期と予算との関係で、フィルムに出力しての本紙色校正ではなく
インクジェットプリンター出力による簡易色校正だ。今までの経験上、本
印刷のほうが薄く出ることが多かった。色味もたいていの場合青が強くな
る傾向がある。正直不安だったのでその点を確認してみた。
DTPにおいて、モニターで見る色と実際の印刷物とのカラーマッチング
は永遠の課題だ。この印刷所ではモニター環境は顧客によって様々なので、
そこは無視して、プリンターによる出力と印刷とのカラーマッチングを最
優先させているのだと言う。目から鱗の落ちるような話だった。
モニターはCRTや液晶の違い、経年変化による個体差が大きい。データ
入稿の多いこの工場で、顧客に自分のところで出力したプリントアウトを
見せて「モニター上はどうであれ、このデータならこう印刷されます」と
なる訳だ。それぞれの企業独自にいろんな研究をしていると感心した。