祝賀会での挨拶

2018年1月2日

2010/03/16
昨日はアトリエの合格祝賀会でした。進路の決まった学生だけでなく、残念ながら再チャレンジすることになった学生も、共に1年間頑張ってきた仲間の出発を祝いました。
式典の中で、今年は「挨拶をする」「練習は試合のように、試合は練習のように」そして「自分で考え、自分で決める」という3点について、お話しさせていただきました。
「挨拶をする」美術予備校での話としては意外に思われる方もいるかも知れませんが、これはとても大切なことです。アートやデザインの仕事でも、一人で完結することはまずありません。ほぼグループワークです。気持ちよく仕事をするためには、対人関係を円滑にすることが不可欠です。その基本はなんと行っても挨拶です。技術や知識のキソ固めのこの時期だからこそ、円滑な人間関係を構築するスキルも身につけてほしいと思います。
「練習は試合のように、試合は練習のように」スポーツをやった人ならどこかで耳にした言葉だと思います。実技試験は一発勝負のトーナメントのようなものです。そのとき力が出せなければ、いくら能力が高くても合格を勝ち取ることはできません。日頃から、本番のことを意識して日々の課題に当たっていなければ、緊張に負けてしまうことになります。想像する力とも言えるでしょう。
そして「自分で考え、自分で決める」。これは、クリエーティブな仕事をしていく人間にとって最も大切なこと。自明の理です。しかし、先生に頼ってしまう学生がやはりいます。教えることは仕事ですからアドバイスはします。しかし、最後の最後はその人自身が画面に現れてくるものです。誰かに言われたことだけをやっているのと、自問自答しながら、必死になって造り上げたものではやはり違いが出るものです。
みんな真剣な表情で聞いていてくれていました。これからの、なにかをつくり続ける長い人生の中で、いつか思い出してくれたら嬉しいと思います。
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