冬休み中学生実技講習会

2018年1月3日

県立松戸高校に芸術科ができて3年目。はじめての卒業生を送り出す年となりました。「絵を描きたい」「粘土に触っていたい」などアートやデザインの世界に興味を持つ中学生は、以前からいたと思いますが、「進路」としてひとつの方向が示されたことにより、アトリエのドアをたたく中学生も増えてきました。
この夏の「中学生のための夏休みデッサン・水彩教室」には、定員いっぱいの15名の参加がありました。中には、進学目的というよりは「ちょっと体験!」といった「お試し組」もいましたが、中学生なんですから、そんなにはっきりと自分の将来を見通している方が珍しいでしょう。まずは実際にその環境の中に入ってみることが大切です。参加した結果「やっぱり私には向いていない」とか「高校までは普通科で」といった決断をした受講生もいましたから、ある意味目的を達したとも言えるでしょう。
さて、冬の講習会でも中学生クラスを開講します。さすがに受験を目前に控え、今度は受験モードになります。日程は年内に前期4日間、年明けに後期4日間になっていて、中には前後期通しで履修する人もいます。夏は全員同じカリキュラムに取り組みましたが、今回は共通のデッサン・水彩と受験校別の個別課題が半々の割合で出題されます。高校入試とは言え、学校ごとに特色のある実技試験を課しているので、それに慣れることが大切です。試験時間は短いところで45分。長いところで3時間とごく限られているので、時間内に仕上げるということに慣れるのも大切なことです。
06110401.jpg何はともあれ、多分人生で最初の関門にさしかかった子ども達が、きちんとその現実に向き合い、乗り越えていくお手伝いが出来ればと思っています。厳しく接することもあるでしょうが、描くこと作ることの楽しさを伝えていくことを第一に、充実した講習会にしていこうと思います。
講習会のパンフレットのイラストレーションは、アトリエOBで総合受験科スタッフの武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科・Iさんにお願いしました。詳しくはこちらから
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