色彩論

2018年1月3日

僕が受験部の授業に出しゃばることは少ない。しかし、職員会議で「基礎
の部分が怪しいんじゃないの!?」と提案した手前、この日、受験部向け
に色彩ゼミを行った。前半では色の3属性、加法混色、減法混色、カラー
印刷の仕組みなど、基礎知識をまずは講義。その後、簡単なテストを行う。
彼らにそんな知識だけを詰め込んでも意味はない。後半では各種広告や絵
画のマスターピースを印刷したプリントを渡し、色彩効果について研究、
発表するスタイルで演習を行った。自分で何かをつくるだけでなく、美し
いもの、良いものがなぜそう見えるのかを研究することも勉強だ。
この時、あえてグループワークの手法をとったのは、昨日のAC部ワーク
ショップで上手くいったことも大きく影響している。今の学生は、ある意
味コミュニケーションが上手く、その場でお互いの意見を出し合って創っ
ていくことに、それほど抵抗は無いのかもしれない。
実際にやらせてみると、他人の意見を尊重しながら、ちゃんと自分なりの
答えを発表する。そして、前半の講義で示した様々な対比を用いて、僕や
他のスタッフも気がつかない手法を発見する学生もいて正直驚いた。やれ
ば出来る。この経験をぜひ自分自身の制作に生かしてもらいたい。
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