ゴミの山?宝の山!
明日から「裸侍魂」本番。学生達の制作にも熱が入ってきている。とはい
え、経験の少ない彼らのこと。計画性と言う意味で疑問符がつくことも少
なくない。期日が迫り、会場を見回して「本当に展覧会が出来るの?」と
講師陣がヤキモキするのも毎年のことだ。
今朝、学生たちが来る前に、各アトリエを回ってみた。そこには、ゴミと
見まごう物質があふれていた。不安的中というか「今年も大変だ」という
のが第一印象。しかし、この中には今は表現方法が分からなくてくすぶっ
ているが、将来大きな花を咲かせる原石がたくさん潜んでいるに違いない。
そういった意味ではここは「ゴミの山」ではなくて「宝の山」。作品とし
ての見栄えは悪くても「言葉にできない」「形にもまだ表せない」「何か」
が埋もれている。その場しのぎで器用に観客にこびるよりも、自分の内な
る欲求に忠実に、抱えきれないくらいの妄想をぶちまける方がいい。
その上で、自分の作品を一つだけ他者に見せるのと、グループとして展覧
会を運営するのでは大きく違うことにも気づいてほしい。会場全体のクオ
リティーを上げていくことが、ひいては自分を作品をよく見せることに繋
がる。さて、展覧会のオープニングはいかになるか。乞うご期待!
この日、最初にアトリエに現れたのは現役生のIさん。
高校は文化祭で変則時間割。午前中の限られた時間に制作していました
ディスカッション
コメント一覧
「ゴミの山」ではなく「宝の山」って言葉がとても新鮮でした。このようなスペースがある中での制作環境はいいですね。それに同じ部屋で制作しているのだから互いに刺激し合うだろうし、この写真なぜかしばらく見入ってしまいました。
ところで新たなブログも立ち上げました。
http://arted.exblog.jp/
よろしければいろいろな記事をTBしてください。いろんな立場の方と美術教育を考えていきたいと思っています。
専門学校
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山崎さん。コメントありがとうございます。
ものつくりは本来「ハレ」の世界に属すると思うんですが、制作の目的が「受験」なんてものになると「ケ」の世界になったりします。自由制作展は祝祭によってそれを超越するという意味も持たせています。ま~コジツケかもしれませんが・・・
TBの件、了解しました。
ハレとケかあ、なるほどなあ。新鮮な視点でした。なんかこの考え方を知り、とても納得する山崎でした。TBありがとうございました。これからも、どんどんお願いします。