コラグラフ
土曜日のクラスでコラグラフを行った。コラグラフとはコラージュの手法
によって作った版を刷る版画のことだ。ニードルや彫刻刀によって「彫る」
のではなく、様々な素材を貼付けて版面に凹凸をつけることによって、凸
版、凹版両方に使える版を作ることができる。
今回は、版画専用の特別な素材を使わなくてもできるように、寒冷紗の代
わりにフキンを、インクの代わりにニュートンの大作用絵の具をつかう。
絵の具を版につめるのもローラーなどを使わず、歯ブラシで代用した。用
紙も版画の専用紙ではなく、一般的な画用紙を使ってみた。
午前中の授業の合間に、プレスのサイズに合わせてほぼハガキ大の版にな
るイラストボードをカット。刷る用紙もそのふた廻りくらい大きいサイズ
にカットし、水分を含ませる。これだけの作業でも一人ではとてもできな
い。S女史にお手伝いしてもらいつつ、2点ほどサンプルの版を作った。
生徒さんは、何がなんだか分からないまま様々な素材を持ち込み、ボード
に貼付けていく。僕の作ったサンプルを実際に刷ってみると、驚きの声が
上がる。貼付ける素材によって凸版向き、凹版向きの版があることを確認
しながら刷っていった。作品のサンプルはこちら。↓
僕の作ったサンプル。左から凸版、凹版、版
生徒さんの作品。左から凸版、凹版、版
ディスカッション
コメント一覧