下描きプロセス
2006/05/02
アトリエは臨時休講中だが、世の中は暦の上では平日。問い合せの電話や
メールも少なくない。この日もアトリエについたらまずメールチェック。
受験部の資料請求やカルチャー教室の一日体験申込などにお返事を出し、
発送する資料の準備など。一段落ついた11時頃から自分の作業を始める。
自分自身で「空想の大地」と呼んでいる部分の輪郭を墨汁でなぞる。直線
部分は長い定規で当たりを取ったあと、溝引き。通常デッサンのときは、
画面保護にフィクサチーフを使うのだが、定着力はさほど強くないので、
この上に彩色していけば木炭の粉と混ざって確実に色が濁ってしまう。
せっかく白亜地とテンペラという発色の良い組み合わせを使うのだから、
その良さを生かしたい。そこで今回は、下地を完成させてから下描きする
のではなく、線や暗部は墨汁を使い、明部はいったんパンで木炭をとった
後に下地材をもう1層塗るというプロセスを考えてみた。
墨汁を入れた後しばらく乾燥させ、冷蔵庫に作り置きしておいた下地材を
湯煎して戻す。それを刷毛や彩色筆、日本画で使う削用筆などを使って、
余白部分だけでなく「流れ」の部分にも塗っていく。木炭や墨汁の跡は完
全には消えないがまずイメージに近い状態までは白くできた。
この日の作業はここまで。よく見ると昨日と微妙に違う。
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