ダンスシード

2018年1月3日

妻が出演する「ダンスシード~わたくしの森羅万象~習作 試作から作品へ」を観に、千駄木にある「Bric One」にお邪魔しました。「ダンスシードは」1日に2~4人のダンサーが作品を発表し、当日踊らない人も音響や照明で一緒に舞台を作り上げていくというスタイル公演で、この日は4人の出演。妻の出番は3番目でした。
妻の作品のタイトルは「痕-あと-」。夢の痕跡ということらしいのですが、ゲネ(本番前の練習)のときに他の出演者と衝突してしまったらしく、唇に大きな傷跡を作っての登場でした。全体の構成には改善の余地があると思いましたが、選曲や個々の動きはだんだんとこなれてきてていると感じました。途中で当日の出演者が全員出演してのインプロ(即興で踊ること)のパートもあったりして、彼女らしさを観客に訴えるところが出てきたのかなと思います。詳しくは本人のブログで。→「日々のきれはし
この日出演の4人は、年齢もキャリアもバラバラだったのですが、最後に出演した「うえたけ もとこ」さんの作品が印象に残りました。バレエのトーシューズ、薔薇の花、天井から吊るされた真っ赤な包帯といった印象的な小道具と、メリハリのついた大きなダンスが上手く絡んで、独自の世界観を作り上げていました。
特に天井から吊るされた包帯を使って踊るシーンでは、あたかも首つりをするように首に絡まり、さらに踊り続けるうちに真っ赤な包帯で股間と天井がつながってしまうという大胆な演出で、女性の内面に潜む、言葉にできないドロドロしたものがにじみ出てくるような、ある種のすごみを感じました。周りのお客さんも同様に感じていたらしく、客席の雰囲気にも緊張感があり、集中して観ているようでした。
ダンスシードは、このあと10月までに6公演が予定されています。ホームページにはレビューも掲載されますので、この日の公演がどう批評されるか楽しみでもあります。
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