「会田誠展:天才でごめんなさい」&展覧会廻り
2013/01/16
今日は展覧会廻りの日。年末に行きそびれた床屋で髪をバッサリやったあと、いろいろ廻ってきました。
第29回松戸水彩会展(松戸市文化ホール)
地元の水彩サークルの展覧会です。松戸市美術展に出品されている方も所属されているので、ご案内状をいただきました。サークル内の和気あいあいとした雰囲気が作品にも表れていました。
第6回美の棲む処(サロン・ド・G 中央区銀座6-4-6 646ビル9階)
美術評論家の中野中氏のセレクションによる展覧会。
新象作家協会の相本みちるさんが出品されています。
http://www.shinshoten.com/news/member_info.html#anchor73
MONO・MONO 展(ギャラリー暁 中央区銀座6-13-6 商工聯合会ビル2F)
まだ開廊して間もないギャラリー暁での展覧会。企画展なのかな?
新象作家協会の菊地原重和さん、鶴巻美智子さん、深尾良子さんが出品。
http://www.shinshoten.com/news/member_info.html#anchor63
ここまで観て帰宅するつもりでしたが、時間もまだ早かったので、六本木の森美術館で開催中の「会田誠展:天才でごめんなさい」に足を運びました。
六本木ヒルズは、高所恐怖症の僕にとってはできれば近づきたくない場所です。しかも森美術館は地上54階にあるというではないですか……。いつか「公共としての役割を担う施設においては、吹き抜けのエスカレーターはせいぜい3階まで、展望型のエレベーターは5階まで、クローズのエレベーターにしても20階までにとどめてほしい」という請願書を出したいと思っている僕にとっては、あまりにハードルの高い展覧会なのですが、それを乗り越えさせるだけの吸引力を感じていました。
会田さんと僕はほぼ同世代で、芸大の修了年次は同じだったはず。なにぶん、大学院から芸大に行ったので他の研究室との交流も少なく、ご本人とは面識もありません。ただ、修了制作が確か「犬シリーズ」の一つだったと記憶しているのですが、その作品を見て同じ研究室の同級生と「おいおい、これをここに展示して良いのかい!?」と会話した記憶が残っています。それだけ、観る側のインパクトを引き起こす作品でした。
今回の展覧会は会田さんのデビューしてからの半生を振り返る「回顧展」という側面と、現在進行形の「ライブ」という側面二つを持っていたように思えます。その中で、大原美術館所有の「愛ちゃん盆栽」や、新作である「考えない人」といった立体作品、「ビンラディンが日本にいたら?」とか「美少女という文字を対象にマスターベーションを試みる」といったビデオ作品など、彼の表現手法の多様性を表す作品は多くの観客の興味を引いていたようです。
しかし、僕は巨大な画面に描かれたタブロウの作品に共感を覚えました。いや、画力がすごいです。とにかく上手い。印刷物で観る分にはイラスト風とかアニメ風といった批判をする気持ちにもなるのですが、いったん目の前に巨大なスケールでその作品を見るともうだめです。今回の展示では、特に電信柱とカラスを主題にした作品にやられました。
明日以降、アトリエのツイッターでも【お勧め展覧会情報】として広報しようと思います。
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