芸大卒展

2018年1月2日

2010/02/03
あっという間に2月になりました。毎日どこかしらの入試があり、学生たちもどこか落ち着かない様子です。10年くらい前なら、どこの予備校にも“ヌシ”のような多浪生がいて、現役生なんかはその人にすがることで気分を紛らわせたものですが、大学全入時代の現在ではそういった人材はほぼ皆無。指導スタッフがその役目をやっているような状況です。
それはそれとして、藝大の卒展にいってきました。やっぱりこれから世に出て行こうという若者たちの作品に触れるのは、刺激になります。気になった作品を簡単に紹介します。
油画・学部 福島沙由美 上野の森美術館大賞展で大賞を取った作家。作品は観たことあったのですが、まさかまだ学部生とは思いませんでした。
デザイン・学部 小宮絵莉 「かば つぶつぶがいっぱい」 鮮やかな色彩で描かれたカバの絵。近づいてよく見ると、題名の通り皮膚の表面に小さな丸がこれでもかと描かれていました。
デザイン・学部 小柳景義 「岩」 岩山を描いた作品。草木や人など、その描写は本当に細かい。
デザイン・学部 山神沙樹 「変○しる」 青赤色鉛筆のつなぎ目部分を場所を変えながら削って並べた作品。
工芸・学部 安部田そらの 「~逢~」 鍛金の技法で一枚板からアロワナが飛び出してきました。
工芸・修士 荻野緑子 「森の中に沈く」 鋳金。植物の葉やコケを思わせる形態に先日の雪が溶けてたまったのであろう水がたまり、枯れ葉が浮いていました。ふと見つけた瞬間、何故かドキッとしました。
デザイン・修士 阿部文香「非言語コミュニケーションとフキダシ」 デザイン科の学生さんも、修士課程になると「研究」しているんです。
美術教育・修士 河端通浩「hide and seek」連作 一角獣のシルエットとグリッドとの交錯によってできた面を彩色して作られたストイックな作品。
油画・修士 松井えり菜 広く世に認められた彼女の世界を、今回はふすま絵に仕立てていました。
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